水野 秀之

(mizuno HIdeyuki)

竹炭との出会い。

41歳の厄年の年、我が集落の秋祭りの出来事。
神社の片隅で、地元のじいちゃんたちが「竹炭」を売っていた。
当時、私はスポンジのような、無数の小さな孔が存在する
多孔質セラミックスの研究に携わっていた。

その竹炭とは、それよりはるかに上回る空隙率。
さらに天然素材で、燃料を使わずに自ら燃えることによって、
出来上がってしまうという。

そして、じいちゃんたちの竹炭の会の門をたたく。
何度も、何度も失敗しながら、竹炭焼成の技術を習得。
竹炭を始めると自然と「竹」の現状が気になる。
そして、衝撃的な光景を目撃。
子供の頃、カブトの木が存在し、夏休みに通った雑木林。
今では、すっかり竹が侵食し、その中に祀られていた
「オシャクジさん」という神様も悲惨な状態、、、。

そのことから「竹の復権活動家」を自ら名乗り、
竹の活動にのめり込んでいく。

田んぼについて。
稲作農家の末裔である我が家。
むかし「農家、ダサい」、というような世代。
しかし、30代より、田んぼに出るようになると
田んぼの重要性を痛感する。
そんな稲作農民の末裔である我が家も、
三年前に田んぼをやり続けることを断念。

その年、11.5反やっていた田んぼが大赤字。
田植え機も調子が悪く、金銭的に買い替えられない。
田んぼを農業法人に預けることになった。

そこから、一人「田んぼの会を高めよう会」を
スタートし、自ら会長を名乗り、田んぼの
重要性を訴え続けています。