モミガラは水に沈むのか?

もし、沈むのであれば、 冬に水を張る 稲の多年草栽培の田んぼでも、 秋にとれたモミガラを 田んぼに返すことが できる。 田んぼでとれたものは なるべく田んぼへ返す。 成分がほとんど変わらない ワラは比較的、分解しやす そうだ。 それなら、この田んぼでは モミガラだって、、、、。 そんなことで、 相模原から帰ってきて さっそく実験に とりかかった。 その結果、 モミガラを炭にした モミガラ燻炭は、二日ほど。 モミガラは、二週間、 かかってしまった。 しかし、沈んだ モミガラを取り出して みると、しっかりと 水を含んでいる。 手でもんでみると、 かなり形が崩れていく。 これなら、十分 分解しそうだ。 では、田んぼに投入 した場合、どのように 流されずに、その場に 留めておくのか、、、。 段々と排水口に 流れていき、排水口辺り が、モミガラで 一杯になってしまう。 そこで考えたのが、 次の実験。 名付けて、ワラによる 「モミガラの防波堤作戦」。 稲の多年草栽培は、 稲刈りの時に、 10cm以上に株を 残す高刈り。 水面より、 切り株が上にあり、 そこから空気が入り、 根に供給される。 その高く刈られた株と株に 引っかかるようにして ワラを浮かせる。 そして、モミガラを投入。 ワラがモミガラの防波堤となり、 流れないようにする。 そして、沈むのを待つ。 そんなイメージで、 実験を開始。 秋に、モミガラと ワラを田んぼに返す。 そして、ゆっくり ゆっくり冬場に 分解していく。 それが、いろんな 生物の餌になっていく ように思う。 冬に水を張り、 トラクターで耕すことも しないこの稲の多年草栽培の たんぼ。 絶滅危惧種のような 生き物も、この田んぼでは 復活している。 この田んぼ まさに、ビオトープ。 さらに、モミガラ、ワラに 含まれていた珪酸が、 また次の年の稲に 吸収されていく。 素敵な循環ですね(^^)/

モミガラ燻炭&竹炭

モミガラで20%。ワラで15%。その体内にこれだけの珪酸が含まれている。となると、やはり米作りにとっては、珪酸が必要不可欠となる。私は、長年、モミガラ燻炭を焼き続けてきたが、そんな風景の写真をFBに載せると「懐かし、昔はこんなモミガラを焼くシーンよく見かけた」と、、、。もしかしたら、ケイ酸カルシウムのような、珪酸系肥料がない時代、モミガラ燻炭がそれを補っていたのでは?そして、『現代農業』2022年12月号のモミガラ燻炭&竹炭特集に以下のことが書いてあった。・・・・・・・・暖効性の珪酸肥料に燻炭の特徴として、炭素の他に木炭にない成分を含んでいることがあげられます。それが珪素です。イネは生育中に根からケイ素が水に溶けてできた珪酸を吸収して、葉や茎の組織に集積し、植物体を強化して耐倒状性や、病気や害虫に対する抵抗性を高めています。特に種子を守るモミガラには20~25%も珪酸分が含まれており、非常に硬い組織となっています。 この珪素分は焼いてもガス化せず、そのまま残ります。しかし、珪素分はガラスのように半永久的に安定というわけはありません。珪素は水に溶けないと思われがちですが、実は違います。植物が吸収した珪素分は鉱物のように結晶化しておらず、どちらかというと硬いスポンジ状の非晶質の状態であることが分かっています。この非晶質の珪素は水に溶けます。と言っても、食塩のようにさっと溶解するわけではなく、極めて緩やかに溶ける性質を持っています(可溶性)。 くん炭は比較的低温で焼くため、モミガラの珪素分のほとんどが非晶質のままであり、徐々に溶けて、土壌に珪酸を供給します。イネは水に溶けた珪酸を再び吸収するので、水田や育苗培土へのくん炭施用は元素循環の観点からも重要です。(P47~49)・・・・・・・・モミガラには、約20%珪酸が含まれおり、それを炭焼きすると、酸素、水素、炭素の一部が飛んで、珪酸の比率が50%を超える。それが、徐々に溶けだして効果を出すようです。これは、たぶん、昔ながらの知恵でしょうね(^^)/さらに、参考文献として以下の二つを貼り付けておきます。http://www.bsikagaku.jp/f-knowledge/knowledge22.pdfhttps://www.zennoh.or.jp/…/hiryou/pdf/qa_keisankouka.pdf